俺は銀河の流れ星

これは無職が漁師になるまでの体験記。

CV:界王様でお願いしたい

AM3:00

 

ホッケの刺し網を設置するため夜の海へ出ます。

 

※刺し網:海中に壁のように網を設置し、網に頭部が刺さり捕まった回遊魚を漁獲する。網の設置、回収、魚の取り外し、網たき(もう一度設置できる状態に片付ける)のサイクルで行う

 

夜の海の気温は一桁台と言えども6月、季節は夏。

ウニやナマコの漁も解禁されこれから10月くらいまでが漁師の繁忙期になります。

 

6月に入ってから天気が悪かったし、いよいよ今日から忙しくなるかな~といったところ。

網の設置から帰宅し、回収は6:30頃ということなので少し仮眠できるなと布団に入りスヤスヤ...というのもつかの間。

 

AM5:30前、「網上げに行くぞ」の電話で飛び起き10分後にはもう海の上。

別で設置していた底建て網も起こしに行きたいということで予定より早めに出発。

 

大学時代、目が覚めた瞬間に遅刻を認識し、ベッドから流れ出た勢いて筆記用具を尻ポケットに突き刺し自転車爆走、6階の講義室に駆け上がり起床後6分で講義に出席した瞬発力が遺憾なく発揮されてしまった。

 

起きた瞬間にV字腹筋が可能な人間ならまだしも低血圧の人には絶対無理な職業だなとは真面目に思います。

 

網を約一時間で回収し陸へ帰港。

さっと朝ごはんを食べて底建て網に控えるも風が強くなってきたので今日は見送り。

この程度の予定変更は日常茶飯事、というか予定というものがそもそもそんなに意味を持ってないというイメージの方が近いかも。

常に変わる風と波と潮の状況に合わせて臨機応変が基本です。

 

作業場では網から魚を外す部隊とウニの殻剥き部隊にわかれ手先を見つめて一心不乱。

 

最後にホッケを機械でサイズごとに選別し納品、今日使った網はたかずに廃棄する予定だったということでお昼には作業終了。

 

い、忙し~~~~~~

 

ちなみに今日は底建て網も予定していた分刺し網の数は少なく、水揚げは400kgほど。

だいたい一日2tくらいを目安にしてるらしいので皆さんに言わせれば超☆暇です。

 

だって2tもかかってきたらその分回収も魚外しも時間がかかってそのうえ網たきもやってそしてまた深夜に出発して、、、

ひえぇ~~~~~~~~~

 

研修生として迎える最初のハイシーズンが、今始まる───

(脳内ナレーションでテンションを上げモチベーションを保ってる)

 

それではまた