俺は銀河の流れ星

これは無職が漁師になるまでの体験記。

知ったかぶり絶対殺すマン

漁村で生活するにあたって割と深刻な問題。
しかしすぐにはどうにもならない問題。

 

浜言葉です。

 

漁村の方言のことですね。

私はコミュ力が低いとまで卑下することもないですが理解できなかった部分を何度も聞き返せるほどの胆力はない。
薄ら笑いを浮かべて割となぁなぁでやり過ごしてしまうタイプの人間です。

 

まぁ日常生活はなんとかなるさ。
文脈から判断できる場合も多いし、話が進むうちに推理できることもあります。
なんなら質問してみてもそれが新しい会話の種になってくれるし。

 

問題は研修中、船の上です。

 

そこは刻一刻と変化する大自然のど真ん中。
適切な状況判断が毎秒求められる海の男の仕事場。

 

私のようなド素人が少しでも役に立つためには親方や先輩漁師から飛んでくる指示をいかに迅速に対応できるかが重要なわけですが...

 

言葉、わっかんねぇ...♨

 

直近では船に結んであったとあるロープ。
作業の流れ的にほどくものだと思って近寄った私に先輩から一言。

「はなせ!」

ロープに触るな的な意味だと思って手を離したんですが、実はロープをほどいてつないであったもの同士を離せという意味だったらしい。
10秒くらい考えればわかりそうな内容ですが咄嗟の理解となるとこれが中々難しい。

 

ただでさえ少し考えてしまうのに波風やエンジン音で聞き取りにくかったりしたらもうアレよ。


内心バックバク、冷や汗ダラダラ。


オフィスワーカーの皆さんなら受け取った電話先の名前が何度聞き返しても聞き取れないときの緊張感を想像してもらえればいいと思います。

 

バベルの塔に渾身の怨嗟の念を送りつつ「南無三!」と一か八かの行動に出るD資。
恨みと祈りが同居する博打の勝敗は今のところ五分五分といったところでしょうか。

 

...こんなことを続けてたらその積み重ねでいつか●ぬような気がする。
今回の例は浜言葉ってほどでもない、ただの解釈の問題のような気がしますが中には「今なんて言った!??」レベルのものもあるので。

 

前回の「1間≒1.5m」にしろ、自分がいかに検索に頼って知ったかぶりで生きてきたのかよくわかりました。
わからん単語は後からググってたサラリーマン時代の悪い癖、はっきりと意思を伝えあわなければ命取りのこの仕事をするなら早急に直さねば。

 

今後は#浜言葉研究レポのカテゴリで勉強していく所存であります。

 

それではまた