俺は銀河の流れ星

これは無職が漁師になるまでの体験記。

転生したら漁師だった件

本日からナマコ漁が開始。

ナマコ漁はとにかく時間が長い。

ウニが朝の一時間であるのに比べナマコは朝から昼過ぎまでかかります。

 

親方らが磯船で漁に出てる間、まだ船も漁業権も持ってない私は手持ち無沙汰。

作業場でひたすら網仕立てを行います。

 

単純作業の繰り返しなので適当なBGMでもかけながら。

普段誰が作業場に入ってくるかわからないときはなんか無難な日食なつことかをかけてますが、本日はみんな確実に海の上。

VOCALOID、アニソン、電波な曲でも何でもかけ放題です。

 

…いや、別にオタッキーな趣味を隠したいタイプの人種ではないんですがね。

なんというかこの町、サブカル文化的な部分で隔世の感を禁じ得ないというか...。

 

元々IT系の会社に身を置いていた時は老若男女相手に無敵の会話デッキだった漫画やアニメ、PCやガジェット関係の話が全く通じない!

町で出会った人の中でPCを持ってる人の方が圧倒的に少数派。

新居のLANケーブルを挿してあげただけで感心される世界観です。

 

町ゆく人は何の話をしてるかというと誰それがどれだけ水揚げしたとか、誰かが風邪をひいたとか、仕事と町民の噂話か大谷翔平の話しかしてない。

まだ町民の顔と名前を憶えていないD資、Twitterで得た浅い大谷知識だけで会話バトルに挑みます。

 

うーん、この

・現世(失礼)での知識が珍しがられる

・町民は噂話と国民的英雄の話しかしてない

・師匠(親方)の下で修業しギルド(組合)に属して狩猟クエスト(漁業)をこなす

 

要素だけ抜き出せばファンタジー異世界では??

 

現世に疲れたオタク諸君は思い切って田舎に移住したら転生気分を味わえるかもしれない。

 

「何って、LANケーブルを挿しただけだが?」

表計算ソフトを使ったことがない?前にいた世界では普通だったんだが...」

 

とかリアルで言える日が来るかもしれませんよ。

 

それではまた